妊婦のストレスで腹痛や出血!?母体と胎児への悪影響とは!?

妊娠した時は嬉しいのだけど、赤ちゃんができたと知って大喜びしたのも束の間、段々と変わってくる自分の体型や体調、環境の変化にストレスを感じてしまうママ、決して少なくないと思います。

 

中にはストレスを感じている自分に対して罪悪感を感じてしまう人までいます。
そこまで思いつめてしまうと妊婦だけでなくお腹の中の赤ちゃんにまで悪影響を及ぼしますね。

 

脅かす訳ではないですが、鬱や精神不安定になるケースもあるほど女性には大きなストレスがかかってきます。

 

そこで妊婦のストレスと体に与える影響について、そしてストレス解消方法などについて解説してまいります!

 

<このページの目次>

妊婦のストレスの原因とは?
妊婦のストレスの母体への影響とは?
妊婦のストレスの胎児への影響とは?
妊娠中の出血の種類と症状まとめ
妊婦ストレスチェック
妊婦のストレス解消方法とは?

 

妊婦のストレスの原因とは?

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妊娠すると体型の変化に戸惑う女性が多いです。
今までダイエットをしたり、エステに通ったりして、スリムな体型を保つように努力していたのに、妊娠してしばらくするとどんどんお腹周りが太くなっていくので、その体型の変化に自分の気持ちがついて行かず、ストレスになってしまいます。

 

他にも、抜け毛や便秘、頻尿、腹痛、頭痛、あるいは乳輪が黒ずんで大きくなるなど、体が大きく変化してしまいます。これらの変化は産後に元に戻ることがほとんどですからあまり気にしないことが一番です。また、出産の時の痛みはどれくらいだろうかとか、無事に出産できるだろうか、或いは良いお母さんになれるかどうかなど、出産や育児に関する不安が頭をもたげてくることがあります。

 

これらの不安や悩みは妊娠した全ての女性が抱えるものですから、あまり深刻にならないようにすることが大切です。

 

よく生理前にイライラなど不快な症状に悩まされる方がいます。これを月経前症候群(PMS)と言いますが、これは生理前になると女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌が高まることに原因があります。妊娠をすると、子宮を守る為にこのプロゲステロンの働きが活性化する為に、月経前症候群のようなイライラや気分の落ち込みが発生してしまいます。

 

妊婦のストレスの母体への影響とは?

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母体にストレスがかかることで、切迫流産や早産のリスクが高まると言われています。ほかにも血流が悪くなることで何となく不快だと感じるなど、さらにストレスにつながる可能性があります。

 

妊婦のストレスの胎児への影響とは?

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感情の起伏が激しくなる程度のストレスなら誰でも起こりうるのでさほど心配はないのですが、重度のストレスに晒されてしまうと胎児への影響が出てしまいます。特に体を形成する妊娠初期の頃に多大なストレスを受けてしまうと、切迫流産や、低体重の赤ちゃんが生まれる可能性が高くなる言われていますから注意が必要です。

 

妊婦がストレスを受けすぎてしまうと、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されて胎児が吸収してしまうことで、生まれてくる赤ちゃんが ADHDや抑うつ傾向、あるいはアレルギーを発症しやすいと言われています。また妊婦の興奮状態が続くとアドレナリンが多く分泌され、これも胎児は吸収してしまうため、生まれてくる赤ちゃんが情緒不安定になりやすく、免疫力が少ないという結果も報告されています。

 

さらに過度なストレスは妊婦の血流を悪くしてしまい、胎児が栄養不足に陥ってしまいますから注意が必要です。たとえストレスを自覚していなくても、不規則な生活や栄養バランスの悪い食生活は胎児にとって大きなストレスとなります。

 

胎児は羊水の中で生活していますが、例えば食生活が良い妊婦さんの羊水は透明で綺麗な状態ですが、ジャンクフードやコンビニのお弁当中心の野菜が不足している食生活の妊婦さんの羊水はドロドロとしていて匂いがきついそうです。食生活に注意することも胎児への悪影響を緩和する為には重要でしょう。

 

妊娠中の出血の種類と症状まとめ

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妊娠初期は大きく体が変化する時期なのでたまに出血が見られる場合があります。妊娠中の出血のうち約7〜8割が、着床出血や絨毛膜下血腫、子宮頸部びらん、子宮頸管ポリープなどと言われており、胎児に大きな影響を与えるものではないので、あまり心配する必要はありません。しかし放っておくと大事に至る場合もありますし、素人判断はとても危険ですから出血があったら早めに病院へ行くようにしましょう。これらの4つの症状にはどんな特徴があるのでしょうか。

 

着床出血

受精卵が着床する際に受精卵の絨毛によって子宮内膜が傷がつくことで出血が起こる状態を言います。生理の時の出血と似たような赤い鮮血だったり、どろっとした塊のような出血だったり等、人によって様々な色をしており、着床出血があっても生理の出血と勘違いしてしまう人も多いです。着床出血は3〜4日続く人もいますし、下腹部に痛みを感じる人もいます。この出血は妊娠の超初期段階に起こるので大抵の人はこれが生理なのか妊娠したのか判断できません。妊娠検査薬を使うか、病院で診察してもらった方が良いでしょう。

 

絨毛膜下血腫

受精卵が着床すると子宮内に胎盤を形成して行きます。その際に受精卵から伸びた血管が子宮内膜の絨毛を傷つけてしまいます。これによって出血してしまうのが絨毛膜下血腫で、大体妊娠5〜20週で起こります。出血があっても焦らず落ち着いて診察を受けてください。絨毛膜下血腫はほとんどの場合は自然に落ち着いてきます。診察で安静にするように指示された場合はできるだけ動くのを控えて横になっておきましょう。なお、出血が続いたり、腹部の痛みが取れなかったりした場合は流産の危険性も出てきますから、出血があれば速やかに医師に相談するようにしましょう。

 

子宮頸がんポリープ

子宮頸がんポリープは出血があってその存在に気がつくことが多い病気です。30代〜50代に発症しやすく、特に出産経験者に多いと言われています。ポリープは腫瘍の一種ですが、子宮頸がんポリープはほとんどの場合が良性であることが多いのであまり心配する必要がないですし、簡単な手術で切除することができます。妊娠中でもポリープの切除は簡単にできますが、その場合は早産や流産になる危険性が高まりますので、ポリープが見つかった場合は医師としっかりと相談して最良の方法を選ぶようにしましょう。

 

子宮腟部びらん

子宮腟部びらんは病気ではありません。子宮の下の部分である頸部が膣に突出下部分を子宮膣部といい、女性ホルモンの影響で腟部が膨らんで外側にめくれている状態が子宮腟部びらんです。妊娠4〜15週目で起こりやすいですが、別に妊娠しているから起こるものではなく、性交やタンポンの使用でも出血します。外部からの刺激に弱い部分で、子宮頸がんなどが発症しやすい部分ですから、妊娠前からおりものが多い場合は病院で検査を受けておきましょう。

 

以上が妊娠中に出血があっても、さほど心配しなくても良いタイプの出血でしたが、これからご説明する不正出血は母体や胎児に影響を及ぼす可能性が高いので、速やかな対応が必要となるものです。三つご紹介しますので、参考にしてみてください

 

子宮外妊娠

子宮外妊娠とは受精卵が子宮内ではなく、卵管など子宮以外の所に着床してしまった状態のことです。卵管では胎児が育つスペースがないので、残念ながら赤ちゃんは諦めなくてはなりませんが、それだけでなく、そのまま胎児が成長してしまうと卵管が破裂して妊婦の命も危険に晒されてしまいますので、迅速な対応が必要です。子宮外妊娠の症状としては立っていられないほどの激痛がお腹に現れ、相当量の出血などが挙げられます。体が何だかおかしいと思ったらすぐに病院へ行くようにしてください。

 

早期流産

流産の8割が妊娠12週目までの早期流産と言われており、遺伝的な要素が原因であることが多いです。大量出血や腹痛が続くなどの症状が現れますので、異常を感じたらすぐに病院へ行きましょう。また早期流産だった場合、母体へのメンタルケアも大切になってきます。失った命を思い辛い状態になっていますから、心身共に安静を心がけてください。

 

胞状奇胎

子宮内で絨毛膜がぶどうのような形となって増殖し、胎児を飲み込んでしまう状態です。500人に1人の割合で発症すると言われており、一度発症するとその後2年間は通院が必要と言われています。この場合も残念ながら赤ちゃんは諦めるしかありません。胞状奇胎の症状は不正出血の他にも、普通の妊娠よりもお腹が大きくなるスピードが早いとか、つわりがひどいなどがあります。異常を感じたらすぐに病院を受診しましょう。

 

その他にも激しい運動や重いものを持つ、ハイヒールを履くなどで出血してしまうことが多々あります。これは体を使いすぎた為に、もう少し休んでくださいというサインです。妊娠初期の場合は無理な行動は控えて安定期に入るまでは慎重に過ごしてください。また、不正出血があっても焦らず騒がず行動することが大切です。普段から自分の体調をメモしておけば、いざ病院へ行っても正しく症状が伝えられるので大変便利です。毎日体温やおりもの、出血状況などを記録しておいて、診察の時に詳しく状態を話せるようにしておきましょう。それから妊婦として当然のことですが、かかりつけ医を持つようにして、どんな些細な事も相談できるようにしておくと安心です。さらに、車の運転ができない人であれば、陣痛タクシー(マタニティタクシー)というサービスがあるので、あらかじめ登録しておくことをオススメします。出血がひどくて自分で運転するのが難しい場合や、救急車を呼ぶことに躊躇してしまう場合などは陣痛タクシーが力になってくれます。

 

妊婦ストレスチェック

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以上見てきました通り、妊婦は色々なストレスに晒されています。そこで自分はどれくらいストレスに晒されているかチェックして見ましょう。当てはまる項目が5つ以上あるとかなりストレスを感じている状態と言えます。その場合はこれからお伝えするストレス解消方法を実践してみてください。

1)最近家事などが思うように進まないと悩んでいる
2)熟睡できない
3)旦那さんなど家族に辛く当たってしまう
4)他の妊婦さんと比べて自分はだめだと思ってしまう
5)旦那さんが自分の体調を理解してくれないと思っている
6)出産が怖い、或いは子育てができるか心配している
7)ストレスを感じている自分が悪いと思ってしまう
8)出産後の体型が元に戻るか心配している
9)子育てをしながら家事や仕事が続けられるか心配している
10)何をしても楽しくない

 

妊婦のストレス解消方法とは?

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すぐにできるストレス解消法と言えば腹式呼吸です。
イライラしてくると呼吸が浅くなりがちなので、まずは落ち着いて横になるか、座るなどして、息を吸っている時にお腹が膨らむようにしてゆっくりと呼吸をして見ましょう。不安や悩みを体外に吐き出すようなイメージでゆっくりと息を吐き出してください。また、ストレスを自分一人で抱え込んではいけません。

 

旦那さんや家族、友人に話を聞いてもらうのもストレス解消法の一つです。特に出産の経験がある方なら妊娠中の悩みを理解してもらいやすいので話しやすいでしょう。自然の中でのんびりウォーキングをしたり、マタニティヨガに参加して体を動かすのもストレス解消に最適です。ゴルフやテニス、野球などのような体をひねる運動や、スキーやスケード、バレーボール、ボルダリングのような体を衝突させてしまいがちなスポーツは避けるようにしましょう。

 

運動をしていると出産が軽くなりますし、産後に体型が戻りやすくなるので効果的です。

 

運動が苦手だし、人と話すのも煩わしいという人の場合は、甘いものをひたすら食べるという解消方法をする人も多いです。もちろん食べ過ぎには注意が必要ですが、ストレスを抱え込むくらいであれば、ランチバイキングなどに行って好きなだけ自分を甘やかしてあげるのも得策と言えるでしょう。

 

人それぞれストレスの感じ方が違うようにストレス解消法も違います。自分に最適な方法を見つけて妊娠期間を楽しんでください。

 

まとめ

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妊婦はストレスを全て無くすことはできませんから、上手にストレスと付き合っていくことが大切です。
趣味に没頭するなど、時々リラックスをする時間を設けて楽しい時間を過ごすようにしてください。また、妊娠中のイライラよりも出産後のイライラの方が赤ちゃんに悪影響を及ぼすという意見もあります。

 

出産後は自分の時間が更になくなりますので、余計にストレスを感じる可能性が高いです。それならば妊娠中にいかにイライラしない環境を整えるか、感情をコントロールできるか自分なりの方法を見つけてみる練習にしてみてはいかがでしょうか?誰しも妊娠中にはイライラするものです。そしてそれがストレスになってしまいます。

 

ストレスをうまく解消する方法を見つけて、それを楽しい子育てへ繋げてください。


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